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今治の謎100
水軍の戦法や武器ってどんなもの?


鶴翼之備


魚鱗之備

左右中三段之備

投炮碌 火龍
 村上水軍は戦法、兵器、天候、潮流、航海術などを研究し兵法を生み出しています。陸地と違い、海上では板子一枚下は地獄というきびしい状況にあるため、陸地の戦法とは大きく異なります。三島村上家の家法兵学書には「船に乗る事は天の利を先とし、地の利を考えるべし。軍の始むる人の和を先とし、あとに天地の利を考えるべし」とその心得を示しています。また「海上は天気の善し悪しなどによって大いに利害となる故に、考え第一とす」と記しています。

 兵法の代表的なものは毛利元就に献上した「一品流」、能島・来島・因島の村上三島水軍の「三島流」、能島の水軍流「能島流」などがあります。孫子からの引用が多くみられ、代表的な陣形は次のようなものです。

 「鶴翼之備」鶴が翼を広げたような形に船を配します。満潮時、干潮時の潮流が早くない時期の陣形。

 「魚鱗之備」魚の鱗のような形に船を配します。順風順潮の条件で敵が「鶴翼之備」に対する時の陣形。

 「左右中三段之備」緩やかな向かい潮で広い海上の戦いの時の配。敵船の数が多いときの陣形です。

 このように潮の時期と敵の形勢に応じて様々に陣形を組み立てています。これが厳島で陶氏の軍勢を打ち破り、大阪で織田軍団の水軍を打ち破った大きな理由なのです。

 日々の戦いの中で絶えず新しい戦術を編み出すよう努力し、それを秘伝・口伝としています。

 また、様々な船や武器も考案されています。櫓が35丁余りもある快速船「関船」スクリューを2つも持つ「車輪船」、潜水艦のように潜行して敵に近づく「竜宮船」、大型の手榴弾として点火し木製器具で敵船へ投げ込む「投炮碌」、頭と尾を筒竹で作った鉄砲とし、水に浮かべる時限爆弾の「火龍」などアイデアにあふれたものとなっています。

 秋山真之により日露戦争の日本海海戦に水軍の戦術が活かされ、バルチック艦隊を打ち破ったことが水軍の兵法が優れていることを証明しています。
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